ふくらむスクラム!! - 最終回

何度目のドジョウを生け捕る気だと、少なからず周りからの揶揄はあったんだと思うんです。
でも、ドジョウらしきものが(甘口の評価をすれば)ようやく動ける面子になってきたかと思われたこのタイミングでの大きなお知らせ。非常にイヤァ〜な雰囲気(それが狙いですが)が室内に暗雲を招き、場を読んだメンバーの眼には早くも光るものが。。。
さて、この番組は、重要な連絡については事務所から伝えず、ちょっとしたドキュメンタリー(という名のどっきり)をやりながら事実を伝えます。その際、芸人のタマゴたちが見せる素の生身のプライベートの姿で、台本に無い何かをやらかします。そんな時、彼らは拙いながらも即興コントを出来上がらせてしまうのです。選ばれし者のホントの実力が込められています。たまらなく厳しく環境であるとともに、演者に自由を与えるのは厳しくも優しい。まるで親心のように。
が、という前座でお察しの通り、また視聴された方にはご存知通り、「終了」ではなく「お引越し」という形で、再チャレンジすることになりました。
新たなタイトルは、

ふくらむスクラム!!』〜2009/09/21 ⇒ 『いちばんスクラム!!』2009/10/14 26:08〜

というわけで終了じゃないよ。移動だかんね。

ただし、新メンバーが入ってくるらしい。せっかくなら思いっきりぶっ壊してほしいですね。おっさんになってからあのときのスクラムはすごかったなあ・・・的な思い出を語れるような。現メンもぶっ壊せる力がある(これから頑張る人も含む)し、きっと助っ人の追加メンバーもクセの強い奴でしょうから。
波乱含みの放送枠移動、冠も新たに「いちばんスクラム!!」楽しみです。

荒船山の遺体 「クレヨンしんちゃん」作者の臼井さんと確認

「クレヨンしんちゃん」作者と確認=滑落か、荒船山の遺体−群馬県警
大変残念なニュース。今回の件は、個人的にいくつかのシンクロがあります。
私の故郷は臼井氏が在住している春日部です。生まれてから社会に出るまで、その片田舎で育ちました。特に高校時代は、春日部駅で降りて駅から高校まで自転車で通いました。自転車で春日部市内あちこちを走り、部活動で校舎から少し離れたテニスコートに通いました。近隣の他校に練習試合に行ったり、部活帰りにみんなでコンビニで立ち読みをしたり、ボーリング、ゲーセン、カラオケにファミレス、デパートに本屋にカレー屋にラーメン屋。初めて彼女と二人乗りをしたのも高校からの帰り道でした。青臭いですが、春日部は青春なのです。
その後、私は大学まで2時間かけて遠い日野市の山の中まで通いました。そんな遠い場所で、しかも地元の友達が誰も誰もいないキャンパスで、入学直後は大所帯のサークルだったこともあり沢山の人に自己紹介をしました。その中で一つ気付かされます。「どこに住んでいるの?」と聞かれるといつも恐る恐る「埼玉の春日部って知ってますか?」と逆に聞き返していたのですが、そうすると決まって「あー、クレヨンしんちゃんの町だね」と言われたのです。こんな遠方で、思いのほか春日部という地名が認識されていて、その知名度upに大きく寄与していたのがしんちゃんだと知ったのが大学一年の春でした。春日部市在住の臼井氏が描く、春日部で自由奔放に育つしんのすけ君に何度も助けられたのです。
今回亡くなったタイミングも非常に残念でした。つい先日封切られた映画『BALLAD 名もなき恋のうた』は、クレヨンしんちゃんのアニメ映画が原作です。劇場版のクレヨンしんちゃんは、お好きな方々には「大人も子供も笑って泣ける映画」として知られています。昨日ちょうど映画の宣伝でテレビ朝日で放送されていた、原作の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を観ました。といっても後半の30分ほどしか見られなかったのですが、それでもあらすじはだいたい知っていたので切ないエンディングに思わず号泣しました。
『BALLAD』に主演している草なぎ剛も春日部育ちです。しかも私と同い年。私の実家や高校から自転車ですぐに行けるところに住んでいた、私にとってとても身近な芸能人の一人なんです(と、勝手に思っています)。高校の友達に小中学校で同級生だった人がいて、卒業アルバムを見せてもらったり、小学校の頃からバク転や鉄棒の大車輪が出来たなど抜群の運動神経だったというエピソードを聞いたりしました。また、いとこの同級生の子がいっとき草なぎ剛とお付き合いしていたとかいう話も聞いたことがあります。酒癖の悪い私としては、例の酔っ払い事件も他人事とは思えませんでした。
そんなご縁のある『BALLAD』なので、シルバーウィークのどこかで見に行こうと思っていたのですが、その矢先の訃報でした。ニュースを聞いて、上に書いた思い出が一気によみがえりました。
故郷の宝とも言える作家の訃報に謹んでお悔やみ申し上げます。

賢コツ

おばあちゃんの知恵袋的な、知って得するプチ情報番組が来週で最終回を迎えるらしく、「卒業検定」と題した総集編をやっていました。二日酔いで家でゴロゴロと過ごす土曜日に惰性で見ていただけの番組でしたが、終わってしまうのは残念です。
http://www.tv-asahi.co.jp/kashikotsu/
しかしながら、見ていて驚いたのは、実際にはこの番組で見たわけではない知恵のほとんどを自分が知っていたということ。
伊東家の食卓」をはじめ、ここ数年の間にこの手の企画はブームとなり、沢山の番組が生まれては消えてを繰り返してきました。今日の内容を知っていたのは、おそらくそれらの番組のどこかで見知ったものだったのでしょう。そう考えると、視聴率稼ぎにもてはやされた豆知識の数々も大方出尽くした感があり、この手の番組は役割を終えたということなのでしょうね。
ただ、番組趣旨とは関係ない話ですが、めざましテレビ以外の場で大塚さんのユーモアが見られなくなることは残念です。

のりぴーまとめ

さて、今日でひと段落でしょうか。
本日保釈されたのりぴーの謝罪記者会見は、集まった人数のすし詰め状態と物凄いフラッシュの嵐で唖然としました。通常であれば、入場時と頭を下げた姿と涙をこぼしたあたりにフラッシュが集中するべきところでしたが、そこらのチマい事件と一緒にするなとばかりに、入場から退場までシャッター音がピークの状態で続いて鳴りやまず、まるでボルトの勢いでフルマラソンを全力疾走し続けるような勢いでした。これと比較できる例が思い浮かびません。おそらく貴乃花宮沢りえの婚約会見でも、皇太子と雅子様のご成婚でも、これほどのフラッシュはたかれなかったと思います。

さて、この画力(エジカラ)に圧倒されて口をあんぐり広げている中、ふと、そもそもなんでこんな大騒ぎになっちゃったんだっけ?と不思議な気持ちになり、事実関係を見過ごしてしまいそうになりました。普段は痛烈な発言が飛び交う大型掲示板でさえも話がだいぶ脱線していたようで、たまたま見つけた「痛いニュース」さんに、「酒井法子、ついに保釈。「応援してくださった皆さん。申し訳ありませんでした」…「おめでとう」の横断幕も」を見ると、「のりぴー、やっぱきれいだな」とか「車のナンバーが8888の末広がりw」とか「(綺麗に涙した場面は)さすが女優」とか本質と関係ないことが並んでいて、幾つか仕込まれていたツッコミ所にまんまとハマっいました。今回の事件への過剰報道の意義を考えさせられます。

それくらい長い期間騒がれ、世間の注目を浴びた今回の事件の要旨は、『ニュースJAPAN』の解説の方が落ち着いた説明をされていました。(以下、録画していないので、耳コピ&要約ですが、、、)

今回の事件は使用した本人の身体を蝕まれるだけで周りに害は与えていないし、誰に迷惑をかけたというわけでもないのでいいんじゃないのか?という風潮が一部で見受けられたが勘違いしてはいけない。
そうではなく、自分が吸うためには必ず高額売買が成立しており、そこで発生した金銭が流れる先は犯罪組織や暴力団である。その総額は年間4500億円とも言われる。この資金が次の犯罪を生んでいる。
ここ数年かなりの勢いでドラッグが身近なものになってしまった。それはつまり、犯罪組織への献上行為が拡大化しているわけで、そういった観点から、違法ドラッグという犯罪の根深さを(酒井被告に限らず)皆が認知する必要がある。

犯罪組織はさながらネズミ購のような組織をがっちりと組んでおり、末端で購入した人も犯罪へ加担しているということですね。草なぎ剛の時とは、なるほど全く次元が違うわけです。その犯罪との距離感が近づくことはより非常に重い罪の意識が必要であるということを印象付けるという意味で言えば、今回の、想像だにしない世間からの注目は一般人に十二分に伝える報道であったと言えると思います。

とはいえ、ニュースの閑散期のいわゆるニッパチではありましたが、のりぴー政権交代で夏が終わってしまったのは、なんとも残念です。ニュースがなかったわけではないんです。日テレとフジの長時間テレビは盛り上がりました。でも、盛り上がっても、翌日のニュースはやっぱり選挙とのりぴー。記憶に残る夏の甲子園決勝もスポーツコーナーで触れられて終わり。ホントは凱旋パレードとかやっていたんじゃないかと思うんですけどね。



<追記>
寺脇康文が実話を基にしたドラマで薬物の恐ろしさを訴える(9/18(金),テレ朝系にて)
こりゃまた、なんてタイムリーな番組。まあ、日本全体でドラッグ汚染の波が年々ひどくなっていて何らかの対策が必要であることを伝える機会であり、その後のリアルな苦しみを知らしめることができれば。。

情報7daysニュースキャスター - ザ・対談:ビートたけし×松本人志

ここ2週間ほど、松本人志が映画「しんぼる」の宣伝で多くの番組にゲスト出演していて、率直に楽しかったですね。滅多に見られない異文化交流でした。
中でも、「情報7daysニュースキャスタ」ーの中で実現した たけし×松本 の対談は、頭ひとつ抜けた興味深い内容でした。


生番組をサボるたけしのナメた行動もあって企画自体は正直しょぼいものでしたが、二人の思いがけないマジな対話が見られたのは貴重でした。しかも会話の流れからではなく、たけしの口から唐突に切り出されたことが驚きでした。
これはすなわち、たけし自身 戻れなくなったお笑いの第一線で、旬の若手芸人たちが繰り広げている なんでもあり の攻防に、恐れともとれる憂いの気持ちの吐露なんですよね。一方の松本も、本人いわく「映画の世界に逃げてきた」と漏らし、やはりお笑いの戦場に感じる違和感にを正直に明かしています。中でも、今の風潮を表現する松本の言葉の選び方が面白いですね。以下、少しだけ抜粋。

たけし: なんかね、みんなね、今のタレントの人ね、生き急ぎしてるというかね、焦ってる感じがしてしょうがない。
松本: んー、まあ確かに若手なんかは、正直ちょっと歯車化してる感じはあるんですけどね。
(ナレーション: 今のテレビ番組は多くの若手芸人を起用している。その中で彼らは、芸人としてだけではなく、司会・リポーター・役者と様々な役割を求められている。たけしも松本も例外ではない。しかし、新しい挑戦を始めた松本、そしてテレビを飛び出し世界中をうならせたたけし。二人が見つめた今の芸人達とは・・・)
たけし: 若手の人、逆に言えば、ちょっとかわいそうじゃん、て。もうちょっとじっくりやらしてあげりゃいいのにと思って。
松本: んー、あとやっぱり、どうしても、すべり芸というか弱芸に逃げてしまいがちですね。だから、あれはちょっと僕は、お笑いで言うところのステロイドというか、それをやっちゃうと、あの、確かにその時はいいんですけど、どんどん身体がむしばまれていくというか、選手生命が短くなっていくなあという感じはしますね。

松本が言うところの「すべり芸」「弱芸」の卑近な例として、昨年のM-1グランプリがあげられます。
敗者復活でいきなり現れたオードリーは得意のわざとテンポを外すネタを繰り広げる。大オチの直前で噛んだ春日をアドリブでなんとか誤魔化す若林。このハズし方に場内爆笑。ネタを終えたところで「どこまでがネタなのか分からないですね」と添える司会の今田耕司。ほとんどの審査員が高得点をつける中で、唯一80点台をつけた紳助は「僕はあんまり評価しなかった」とした上で「どう見るかですよね」とコメントして、すべり芸を高く評価して良いものか戸惑う。高得点を与えた大竹まことも「噛んで面白いってどういうことだ」と、すべり芸に一本とられる。松本も「どんどん面白くなってきた」と、すべり芸が今の流行りであることを認める。しかしながら、この風向きを良しとしなかった紳助は、最終決戦を前に「すべらないでもらいたい」と釘を差し、結果、王冠は作り込んだネタをきちんとやりきったNon Styleのものに。
M-1の位置付けは、今現在見ることができる[テレビ×お笑い]の世界の中でも、全国区のエンターテイメントイベントであると同時に思いっきり硬派なコンセプトをキープしていて、その絶妙なバランス感を保つ貴重な番組です。紳助は大会委員長として、綿密に作り込まれたネタとそれを正確に表現する職人芸こそが称賛に値するという自身の硬派な頑固さをゆずらず、松本もそれに賛同していて、先人のその強い意志がこの番組の強みなんだと思います。現に、それを体現しているサンドウィッチマンNon Styleを高く評価し、「すべり芸」「弱芸」が流行ることによるお笑いの世界全体の品質低下を嫌いました。
が、世間は場を荒らしたオードリーに目を奪われてしまいます。これが先人の憂いなんだと思うんですよね。それを踏まえて振り返って松本の映画進出を考えると、お笑いの延長線上ではなく、お笑いからの決別なのかな、と。
そんな目線で「しんぼる」を観たいと思います。・・・楽しめなさそうですね(笑)

業界用語使わぬように…検察に大阪地裁裁判長

上々のスタートを切った裁判員裁判。司法の世界が身近になり、世間の声も押し並べて好評ですが、このようなやり取りを聞くと関係者がいかに過敏になっているか推し測られます。

 起訴状について「文章が硬く、裁判員が理解できない」と再朗読を促した。
 指摘を受けた検察側が、「営利目的」の意味について、「『利益を得る目的で罪を犯した』という意味です」などと説明しながら起訴状を読み上げると、杉田裁判長は「次からは文章をもっとわかりやすくしてください」と苦言を呈した。

小学校の国語や道徳の授業のような指導で拍子抜けしますが、日本人の誰もが参加できる環境作りを心がけることにより誰もが納得のいく判決に辿り着くのであれば、この上ない相乗効果であり、非常に良い流れだと思います。
そう考えると、法曹界に限らず、一般人を交える場での業界用語は控えるべきでしょうね。建築・土木・IT 等々、専門性の高い業界は意図的に難しい言葉を並べて客を丸め込む体質があるのではないでしょうか。

のりピー失踪事件の行方

やっぱし。。
いくつか想定されていたシナリオの内の一つでしたね。皆が心配していた「最悪の結果」ではなかったけれど、悲しい結末であることは間違いありません。旦那が職質された時にその場まで弁明に駆けつけた時の詳細は明らかにされていませんでしたが、その時にコソッと「お前だけでも逃げろ」というような合図を受けたのではないでしょうか。
今回の機会に酒井法子の人物像をWikipediaを見た人も多いと思いますが、これまでの経歴をピックアップすると、

  1. のりピー語」を使う特異なキャラ設定のアイドルとして売り込むことに成功
  2. これが後に事務所の仕掛けた作戦だということが明らかになる
  3. プロサーファーとできちゃった結婚
  4. しかし旦那は実はプロサーファーではないらしい
  5. 産休明けにマネージャーが自殺

、、とまあドロドロとした事実が並んでいて、陰と陽で言えば「陰」の要素が多く、類が友を呼んだ結果であれば彼女の半生もまた「陰」であることが窺い知れます。更にもう一つ、Wikipediaに記載されてはいませんが、上の3.の前に脚本家の野島伸司との噂もありましたね。彼もまた「陰」の人。
さて、あとは逮捕を待つのみとなりましたが、問題は根深いです。親身な付き合いであった(らしい)事務所社長や同事務所所属の森田健作知事にも火の粉は及ぶでしょう。逮捕後のゴタゴタは、マスコミの格好の餌として骨までしゃぶられそうで背筋が凍る思いです。