ミュージックステーション

松浦亜弥森高千里の「渡良瀬橋」をカバーしていました。言わずもがなの名曲。
あまり目立ちませんが、歌詞の中に、好きな人に電話をかけたくて床屋の側の公衆電話の前で受話器を持ってかけようかどうか迷うシーンが出てきます。携帯もメールも無い当時、好きな人に電話するときは町外れの公衆電話と相場が決まっていました。たった10年前の歌なのに、なんだか昭和の香りが漂うクラシックな風景。
中学生の頃、夕方部活から帰宅すると自分宛に電話があって、「もしもし?いま本人と変わりますね」と早口の女の子の声の後、「もしもし、あの、誰だか分かりますか?」と聞かれて、心当たりがなくて「え?え?」と聞き返していると、「なんでもありません。それじゃ」と切られてしまったのだけど、あの日のあの電話は、そんな町外れの公衆電話からかかってきたのではないかと思うのです。