ドラえもんの「声代わり」

テレビ朝日の番組の話なのに、他の各局でも大きく取り上げていました。確かにこれは大きな事件。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041122-00000010-sks-ent
今のドラえもんは30分の枠の中で、新作1本と昔の作品1本とを流しているようですが、交代以降は新しい作品だけになるということですな。声が変わることによるキャラクターの印象の変化もさることながら、今の時代に合わせた脚本に完全に移行されることはとても大きいと思います。言ってみれば、ドラえもんという文化の脱皮。
これはサザエさんなんかにも言える話なのだけど、作品を同じ調子で長く続けることによって、子供たちの遊び方をはじめとする生活・文化の面で年々ギャップが出来てしまっているのではないかと思うのです。新作がどこまで踏み込んで描かれているのか分かりませんが、携帯もTVゲームもトレカも出てこない旧作品は昭和"時代"の生活を描いた、ちょっとした「時代劇」と言えるのではないかと。そういう意味で、今回の変更により、だいぶ大きく開いてしまったギャップを埋めて、今の子供たちの生活に合わせた脚本へと脱皮しても良いのではないかと思うのです。
・・・と思う反面、やはり私たちが慣れ親しんだドラえもんが無くなってしまうかと思うとやっぱり悲しいのですけれどね。
一つ言えることは、各所の評判を見ると、今流れている新作はストーリーの出来がいまいちみたいなので、今回の脱皮により大きな痛手を追うことの無いよう、品質保持にはなによりも気をつけてほしいということ。