報道ステーション

ローマ法王というのは今ひとつ何をしている人なのか分からないですねえ、と古舘が切り出し、ローマ法王とはどういう存在なのか、そして世界情勢にどのような影響を与えてきたのかを特集していました。
十数年前に、当の古舘が司会をしていた常識クイズの番組「クイズ赤恥青恥」で、ヨハネ・パウロ2世の写真を見せて「この人は誰でしょう」という問題を出していましたが、名前は知られていても、その実、何をしてどのような力を持っている人なのか、日本人にはあまりピンと来ない人であったということですね。実際、自分も「キリスト教で一番偉い人」という漠然としたイメージしか持っていませんでした。
そういう意味で、歴史的な背景や現在の存在意義を伝えたVTRや、その後の解説の加藤氏の「中国やインドのような10億人規模をまとめる大統領のような力を持った存在」という的を得た説明は、視聴者に親切な特集であったと思います。


と、こういった特集取材を得意とする報道ステーションの存在意義についても考えてみたいのですが、この番組は毎日のニュースを伝える月〜金の番組としてよりも、週末にゆっくりと視聴者が知りたいことを噛み砕いて伝える報道特集番組として存在するほうが、ためになるのではないかなあと思うのです。これを言いたかったのは、伝え方がバンキシャに似ていると思ったことがきっかけで、そう感じたのは古舘のわざとらしさが福澤アナとかぶるからなので、どうでもいいことではあるのですけれども。
とにかく、報道ステーションの伝え方は、その日その時に必要なニュースとして提供するにはやや深すぎるのではないかなと思うのです。ゆっくり余裕を持って見られる時には良いけれども、疲れているときにはやや難アリというのが私の評価。