報道ステーション

初出演の福田正博は、ガチガチでしたね。"決定力不足"については、他の誰かがすでに話しているような内容でしたが、個人的には今後の福ちゃんには期待しています。長嶋さんは別格としても、誰もが認める「ミスター○○」って人は、そう簡単には現れません。野球やサッカーで あるいは他のスポーツで、「ミスター」に限らず 例えば柔道の「三四郎」とかでも構わないのですが（こんなものはマスコミのキャッチコピーのさじ加減なので）、その世界の代名詞的存在になっている人は思ったほど多くありません。この前、たまたまカープファンの方のHPに辿り着いて、そこの選手名鑑の山本浩二のプロフィールに「おそらく最初で最後のミスター赤ヘル」と書いてあるのを見て、ふとそう思いました。

決定力のないFWとして、自分自身を例としてあげていて、番組の紹介する栄光の道を歩んできたわけではない福田正博像を裏付けるような内容になってました。ちょっと可哀想。誰もが認める「ミスターレッズ」の福田正博はとてもファンに愛され、その声援に応え、時には罵倒され、応えられなかったことを悔しがり、様々な責任を果たしてきました。規模の大小に関係なく、「ミスター」という言葉と意味は大きいです。Jリーグ発足当時から引退まで、世間に知られるほどの「ミスター」の称号を背負ってきた彼の選手人生は、結果はどうあれ栄光だったと思うんですけどね。気のせいか、松岡修三の時もキャスター紹介のVTRにも、怪我で倒れる夢破れたりみたいなシーンを入れていたような。そういう人間臭さみたいなもんを出してくんでしょうか、報道ステーションのスポーツ陣。

でも、「僕はここで迷いが生じていたんです」と反省していながらも、古舘の質問に「うーん、どうでしょうねえ」みたいな迷いの生じた回答が多いのは今後の課題ですね。予め用意された質問でなくても、最低限Yes/Noは言える人であって欲しい。
自分は彼やレッズのファンではないですが。