EURO2004決勝 ポルトガル×ギリシャ

開幕戦と同じ組み合わせになりましたが、見方や意味合いは全く異なります。開催国の地の利を生かして、黄金世代の最後の花を咲かせようとするポルトガルは、開幕戦こそ落としたものの、その後若い力を十分に見せながら堂々決勝に進出してきました。一方のギリシャは、ノーマークの中で金星をあげた開幕戦以来、すべての試合を通じて堅い戦術とその実力を存分に見せて、とうとうこの大舞台にまで上がってきました。そうした両者を見守ってきたいま、この地味な試合は、決してつまらない試合ではなくなりました。
これまで通り、細かいパスをつないで積極的に攻撃を仕掛けるポルトガルに対し、相変わらずの堅い守りを見せるギリシャと、互いに自分達のサッカーを見せる中、動いたのは後半12分、ギリシャが準決勝と同様右サイドのコーナーキックからハリステアスが頭で合わせて先取点。それ以降、ポルトガルが猛攻を仕掛けるが、ギリシャが守りきり、結果1-0でギリシャの優勝。
あれだけノーマークなところから、あれだけ攻められて、それらを耐え忍んで自分達のサッカーに徹しました。これは、地味ながら素晴らしい勝利。