開会式

シドニーでも思ったのだけど、水を背景とした芸術は美しくて魅了されます。陸上競技場に海を再現したのはお見事。その上で行われた、オリンピックの歴史と未来を表現した(?)演出も、どこか哲学的でギリシアらしい感じ。(安易な表現)
入場行進で、1000人以上の大団体アメリカへの拍手がとても大きいと思っていたら、イラクに対してはそれ以上の拍手が大きく鳴り響いていました。ギリシア国内では反戦・反米意識が根強く、イラクアメリカが石油欲しさに仕掛けた戦争の被災国というイメージなのだとか。
行進後、ビョークの歌と共に一面に広がった青の世界は、選手が観客とがすべて美しく調和していてこれまた美しかった。そして、聖火リレー。矢を放ったり水面が持ち上がったりという派手な演出はなかったけれど、今回はここにくるまでが壮大なドラマだったので、辿り着いたことの達成感ですな。
総じて、良いものを見せてもらったなと思いました。