日経新聞「春秋」

珍しくテレビではなく、今朝読んだ朝刊の記事から。といってもコラムですが。
紅白歌合戦の視聴率低下について触れられていました*1。記事を抜粋すると「若者のトレンドに疎い中高年が、この番組で手っ取り早く日ごろの不勉強を挽回(ばんかい)という図式が変わってきたのではないか。」とあり、紅白離れの原因は、中高年層が若者文化へ歩み寄らなくなってきたからだとうったえています。てっきり、紅白というものは、逆に若者が年に一度くらいは五木ひろしやサブちゃんの歌でも聞きながら、父母や祖父母の昔話でお茶の間を囲むものだと思っていたので、ちょっと意外でした。
うちは一家がテレビ好きなので、子供の頃は、家族で「ザ・ベストテン」を見ながら、私が最近覚えたばかりの歌手のことを一生懸命父や母に話していたものでしたが、普通の家庭ではそれが年に一度の紅白で子供から最近の歌手のことを教えてもらうのが通例だったと言うことなのでしょうね。でも、今はそんな会話がお茶の間に無いと。
お茶の間の空気が希薄になって紅白を見なくなったから人気歌手が出なくなったのか、人気歌手が出なくなったからお茶の間で紅白を見なくなったのか、どちらにしても、このまま紅白歌合戦という風物詩が徐々に日本の文化から消えていっていくのかと思うと寂しいですな。

*1:「春秋」の記事の趣旨とは離れるので、記事の内容は >こちら< をご覧下さい。