選挙報道番組

自民党が圧勝するようです。箱を開ける前から予想されていたことですが。
残念ながら、日本の国民の多くは政治とは何か、何が大切か、自身の政治理念を持っていません。それは政治のなんたるかという教育がないがしろにされているからだと思うのです。中学の2年生か3年生で薄っぺらい「公民」という教科書を渡され、指導要領で教育の範囲とされている部分のみ暗記的に覚えさせられて、それで終わり。現状の教育方針はよく知りませんが、今の有権者はそういう教育を受けてきたために政治オンチな人たちが多いと思うのです。
ご多分に漏れず、政治オンチな自分は、専らテレビから入ってくる情報を頼りに自分の考えをまとめてきましたが、明確な答えを出すことが出来ず、結局イメージで捉えることしか出来ませんでした。
そのイメージの顕著なところではCM。
自民党が、郵政民営化をという明確な争点のみを打ち出して、それが達成されなければ全ての政治が成り立たないかのような極端だけど分かりやすいメッセージを提供したのに対し、その一方で民主党は答弁やインタビューが雑音のように流れている中で岡田代表がソファーから立ち上がり何をしてくれるのかが分からないというCM。マスコミが取り扱う争点も郵政に賛成か反対かという一元的な見方に向かうよう促していました。こんなくだらない、といっては言葉が汚いですが、こんな偏ったイメージを提供するに過ぎない報道やCMが勝負の分け目になったのかと思うと残念だなあと感じました。
で、いざ投票の今日。自分の判断を決めかね、自分の意志をゆだねたのはこういうツールでした。→http://mani-uranai.com/
こんな自分のようないい加減な国民が大勢を占めるのであれば、日本の政治は明るくないなあと自戒と憂鬱を感じながら開票速報を見ています。