めちゃ×2イケてるッ! 第10回記念大会なんで狙えV10スペシャル

記念すべき第10回のオファーは、横峯さくらとのゴルフ対決。
残念ながら、これまで見てきたオファーシリーズに比べたら、秀作と言える出来ではありませんでした。もちろん面白かったは面白かったんですけどね。
オファーシリーズは、努力の積み重ねで少しずつステップアップする姿を見せ、そして主人公・岡村隆史を極限状態まで窮地に追い込ませ、最後努力が実を結び、予想もしなかったミラクルな結果につながるという、見ているこちら側をあっと言わせ、思わず感動せずにはいられない、そんな勢いのある企画だと思うのです。
そういう意味で、ゴルフという題材を選択した時点で、どうしてわざわざ難しい選択をしてしまったのかなあと思いました。それは予告の段階から。もちろんゴルフは、他の球技などと同様、体力や筋力の必要なスポーツではあるのですが、そこがまず伝わりにくい。
また、これまでのオファーは比較的、岡村のダンスのセンスや俊敏さや器用さなど、彼の努力によって潜在的な能力に刺激が与えられ、思いもよらない大爆発につながるあたりにミラクルが見出せたのですが、今回は本当にズブの素人。たった一週間球を打っただけで本番を迎えることになり、この努力する期間も他に比べて少ない。
今のめちゃイケのスケールから考えたら、一年くらい「めだかスクール」に通って(距離的に無理なので、他のコーチに都内で教えてもらうとかして)違う岡村に成長するくらいの壮大なスケールがあっても良かったんじゃないかなと思うのです。
ストーリー的にも、横峯良郎氏にオファーを受け(といったテイで実際は弟子入り)、横峯氏が鹿児島の子供たちに教える「めだかスクール」に通い、子供たちに負けながらもひたすら球を打ち続け、東京に戻り横峯さくらと対決をするという、いま書きながらもホントにこれだけだったよなと自分の記憶を疑うような至ってシンプルな構成でした。途中の「めだかスクール」で、垂れ下がる紐と紐の間をドライバーで通すとか、アプローチショットを40m先の缶からに当てるとかステップアップの様子は映し出されていたのだけど、汗かいたり苦しんだり岡村のいつものオファーシリーズの尋常ならぬ努力の姿は残念ながら見られませんでしたねえ。
で、最後の横峯さくらとの勝負ですが、当然完敗。泣きのホールインワン勝負100球対決に決着の舞台は移されるのだけど、後攻の岡村のピッタリ100球目がカップまで20cmのニアピン賞をとるあたり、無理矢理ミラクルを作ったようで話が出来すぎているのでは?というのは穿った考えかもしれませんが、この日に至るプロセスがあまりに内容不足だったので、素直に喜べませんでした。
ともかく、3時間という枠に今回の出来では、内容が薄かったなあとちょっと残念。