sakusaku

sakusakuを見てたら〜 のテーマ曲の歌詞の通り、常に幸せを与えてくれた番組が、また一つの節目を迎えました。
木村カエラの卒業。とても切ないことなのだけど、番組側はそんなセンチな視聴者の思いを知ってか知らずか、「辞職」というなにやらトゲトゲしい言葉でもって彼女との別れを取り扱い、涙を流してしまいそうな場面を決して強調することなく、この番組特有のゆるいムードというか自然体の雰囲気ををキープしつつ、いつもと同じ金曜日を迎えて、爽やかに彼女は去っていきました。
去年、版権問題からジゴロウが去り、ご意見番という貴重なディレクターの急死という苦難を乗り越え、ようやく安定を取り戻したかと思ったところでのMCカエラの卒業は、"サクサカー"として本当に残念。後任の紹介はなかったけれども、今度もまた乗り越えるであろう、彼らの真摯な番組作りへの姿勢を見守りたいと思います。
DVD v1.0が出たすぐあとに版権問題が持ち上がり、v2.0が出た後にカエラ卒業。そのタイミングの都合の良さに私たちはまんまと購買意欲を掻き立てられるようコントロールされているような気もするのだけど、それでも私はこの番組を応援したい。
ヴィンセントの声変わりなど、視聴者の意見を柔軟に取り込んだことをはじめ、視聴者参加型のラジオ的な文化を常に高い位置でキープしていることは、この番組にハマってしまう最大の魅力。ローカルならではの、マスメディアの範疇のわずか外に存在する、この番組の姿勢は続けて欲しいし、その姿勢を続ける限りはこの番組を応援したいと思う気持ちはいっぱいです。
昨日今日の冷たい突風に桜の花びらが散る姿を見ても得られない、年度末でお別れする仕事仲間とのご挨拶でも得られない、もっと昔の感受性の強い中高生だった自分の純粋な心をふつふつと湧き上がらせてくれる、とても素直な番組の姿勢に改めて共感を得られ増した。
来週からのsakusakuも、何事も無かったかのように淡々と続けていってくれたら、私はそれだけで満足です。
カエラちゃん、卒業おめでとう!