愛し君へ

終始、思い悩む父(泉谷しげる)の姿がありました。
四季(菅野美穂)をかばう弟(森山未來)の言葉「父ちゃんだって知ってんだろ。あの人、いい人じゃねーかよ」。父ちゃんだって、そんなことは十分知っている。知っているからこそ辛い。どうすればいいのか分からない。娘の幸せを願うがあまり思い悩む父の姿は、とてもいじらしく、とても痛々しく、そして、その父の気持ちを知った四季の姿もまた悲しい。
でも、幸せを望む気持ちは大切にしたい。病院の子供たちの「歌だったら、目が見えなくても聴こえるから」と歌のプレゼントを考えた前向きな気持ちは、何ものにも変えがたい素晴らしいものだと思いました。