Drama

風のガーデン 第一話 スノードロップ

相変わらず贅沢なドラマ。というのが最初の感触。イヤミじゃないですよ、好感触です。 巨匠と呼ばれるほどの脚本家が「大人のドラマ」を作ると長ゼリフは必然のようで。「鬼ばかり」と向こうを張らんばかりの、溜めの長いシーンの連続でした。無音とか表情と…

TRICK

堤幸彦演出にやられたというべきなのでしょうか。 終始、怪しい名取裕子とそれを暴く仲間由紀恵という構図があり、それがじわじわと解かれていきました。早く終わろうと思えば1時間に縮めることもできる作品だったんじゃないかと思うのですけど、2時間余の時…

電車男

毎週かかさず見てました。最終回を迎えてしまって、スレ住人たちが電車男に別れを告げる場面のように寂しい気持ちです。 一年半前に、原作(まとめサイト→http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/trainman.html)で感動して、映画やドラマになっ…

菊次郎とさき

ビートたけしの幼い頃から芸人になる頃までの、彼の両親を中心とした家族の姿を描いた作品。今よりも時間がゆっくりと流れていた昭和時代の「時代劇」とも言える、どこか懐かしさを感じさせる名作だと思います。 今回は、たけしが初めてテレビに出た日のエピ…

広島・昭和20年8月6日

原爆が落ちる瞬間まで活き活きと生を全うする三姉妹の物語でした。 http://www.tbs.co.jp/nadasoso/hiroshima/index-j.htm 始まる前からわかっていたことですが、最期に「無」が待っていることを知っていて幸せなシーンを見ることほど悲しいことはありません…

3年B組金八先生 最終回

ドラッグは最後まで許されませんでした。 今回のシリーズは、ひたすらドラッグという悪と戦う姿が描かれた暗いお話でした。もっと言えば、今シリーズは金八という舞台を借りたドラッグ撲滅運動であったようにも思います。 そのために、しゅうを保護監察処分…

優しい時間 最終話

ついに再会を果たした父子。 この日を迎えるために、これまで二人や周りの人たちの苦労の様子を見続けてきましたが、いざ会ってみると二人はとても晴れやかで温かくて、これまでの不安や焦りや緊張した気持ちが一気に取り払われたような気分になりました。そ…

優しい時間 #10

梓は拓郎のことを「純粋で素敵な人。でも、すごくナイーブでかわいそうな人」と説明しました。まるで梓が自分のことを言っているように感じました。 拓郎と梓はよく似ています。 悲しい過去を背負い、心にも体にも傷を負っていて、繊細で、若くて、そして、…

3年B組金八先生 #18

ドラッグが大きなテーマとしている今シリーズの金八先生。いよいよ山場を迎えようとしています。 父と母が拘束され悲しさのあまりに覚醒剤を始めてしまったしゅうでしたが、母が帰ってきて、覚醒剤をやめ、受験することも決意して親友の崇史と一緒に勉強に励…

優しい時間 #7

マスターも拓郎の居場所を知り、そっと姿をのぞきに行っていました。 以前、拓郎が森の時計まで様子をうかがいに行き結局声をかけられなかったのと同様、マスターも姿を見るので精一杯でした。二人とも、お互いにお互いのことを思いやっていながら、すれ違う…

優しい時間 #6

静かなお店の中で、あるお客さんがマスターに言いました。 「プレゼントする方とされる方、どっちが本当にうれしいんですかなあ」 今回はこの一言に尽きると思います。 プレゼントをもらうことは勿論うれしい。でも、プレゼントをあげる時の、相手が何が欲し…

優しい時間 #5

マスターの不器用な一面が見て取れた回でした。 自殺した音成さんのお金の相談を断ったことに負い目を感じ、受け取った奥さんが驚くほどの香典を包んでしまい、結局返されてしまったマスター。音成さんが借金で首が回らなくなって自殺したことは事実です。し…

優しい時間 #4

人に対し厳しい物言いをしてしまっているのではないかと、自分の考え方に悩むマスター。それをなだめる奥さんの一言が印象的でした。 「あなたもそろそろ、憎まれ役を引き受ける年なのよ」 人よりも多く年をとっていたり、人よりも沢山の経験を重ねている人…

救命病棟24時 #4

今回は、重労働の後におとずれる疲労感とイライラ感との戦いの話。 看護士の一人が忙しさの果てにイライラを募らせ言いました「私たちだって被災者なんですから」。自分や家族のことを二の次に多忙な時間を過ごさなければいけない彼らは、正に重度の被災者に…

3年B組金八先生 #14

今シリーズで一番感動しました。 肝心なソーラン節の回を見逃しているので、おいそれと一番良い話だとは言えないのですが、ギュッと凝縮されたとても内容の濃いお話でした。キャストロールの出し方がいつもと違ったのも、これ以上編集で切れないところまでキ…

優しい時間 #3

それぞれの過去が少しずつフィードバックされた回でした。 梓の過去は、先生との恋とそこから生まれた悲しい顛末。彼女の不安定な性格は、失われた時間と消えることの無い心の傷によるものだったのですね。謝ろうとやってきた先生に、謝ることは彼自身の自己…

救命病棟24時 #3

最も混乱を来たす「最初の48時間」を通過し、ようやく長い夜が明けたといったところでしょうか。 どこかの掲示板で「救命病棟twentyfour」と書かれいるのを見かけました。この3話目までの混乱ぶりは、事故の様子が正に「リアルタイムに進行」していて、本家…

3年B組金八先生 #13

来週からはもう受験が始まってしまうのですね。 そういう意味で、今日の「夢」についてみんなできちんと考える授業は貴重だと思いました。なにより生きることの大切さとか死んでしまうことのあっけなさとかをじっくりと話す金八らしい授業で、これが残りのみ…

優しい時間 #2

夫婦ゲンカしてしまった新婚の旦那さんに対して、マスターはどんな言葉をかけるのかと注目したのだけど、他愛の無い話でした。実に他愛の無い話を、要領の得ない調子でトツトツと。 それを、前回と同じく心の中の奥さんに話すマスター。若者に上手く物事を教…

救命病棟24時 #2

早くもパニックの火種がくすぶり始めていました。 実際はもっと早くてんやわんやの騒ぎになるのかもしれないけど、事故が起こりパニックに陥るまでの人間の心理は、その場に立たされてみないと分かりません。 今回、くすぶりかけた一つの火種は、進藤の冷静…

不機嫌なジーン #1

肩のこらない庶民派なドラマ。 月9強化年間であった去年は、大プロデューサーを担ぎ出してあらゆる試みがなされていて、いちいち肩肘に力が入っていて、成功していたり失敗していたりしていたけれど、年が変わり、この作品は久しぶりにお茶でも入れながらお…

優しい時間 #1

ドラマ全体にゆっくりとした時間が流れていました。 ゆっくりと感じられたのは、台詞と台詞の間に大きく間を開ける脚本と演出のなせる技なのでしょうか。それとも富良野の珈琲屋さんで日々を過ごす人々がもたらす空気に同調してしまうからでしょうか。どちら…

救命病棟24時 #1

映画のようでした。引き込まれるシナリオ。その時をむかえるまでの緊張感。 このシリアスな空気を提供するには、いいとも新春祭に参加しなかったのは正解だったかもね。昨日の今日だっただけに。

白い巨塔〜最終章・無念〜

再放送なのに、とても高いクオリティーを保っていました。 後半のほぼ1クール分を2時間半ドラマにぎゅっと圧縮された形だったわけですが、当時おなじみだった「っと、ここで終わるのかよー」な箇所をすべてするりと通して、余分なところを取り除いて見てみる…

ラストクリスマス 最終回

こちらも録画を今日試聴。ひたすらハッピーで何もかもが幸せな結末でした。 確かにあまりに軽かったような気もするし、人の生死が問われるシーンであっても重みを感じなかったのは、正しい姿だったのかは分からないけど、それはこのドラマの世界観であったの…

めだか 最終回

ようやく録画で見た最終回。回想シーンの連続で、ちょっと無理矢理気味に感動を呼ぶ演出でしたが、涙涙の中にほのぼのした雰囲気を感じました。ミムラの持つ人間味の柔らかさがそうさせたのかなあと思います。「ビギナー」と同様に等身大の自分を出せた作品…

海峡を渡るバイオリン

4ヶ月もの期間をかけて撮影された感動巨編!という鳴り物入りの宣伝がなされていたドラマでしたが、いささか消化不良でした。 きっと「北の国から」と同様、大量に撮影された中から選びに選び抜かれた場面が集められたのでしょう。流れに関係なく突然激昂す…

3年B組金八先生 #7

毎回、相田みつをの言葉を紹介している金八先生。 今回の言葉はこんなものでした。(↓) 「花はただ咲く ただひたすらに ただになれない 人間のわたし」 パッと見で『世界に一つだけの花』と似ているなあと思ったのだけど、よくよく考えてみるとちょっと違う…

新選組! #45

また一人、とても大切な人を亡くしてしまいました。 源さんは、周平にとって、男としての在り方を教える父親のような存在であり、新選組の隊士たちにとっては、いつも影ながら支えてくれる母親のような存在でした。 その場にいたすべての隊士に看取られてこ…

Dr.コトー診療所2004 後編

お腹いっぱいです。お腹いっぱい泣いて、お腹いっぱい感動しました。 きっとこのドラマは、本当はもっと沢山の幸せなシーンや悲しいシーンが用意されていて、数え切れないほど沢山のシーンを録っていて、その中から抽出に抽出を重ね、選びに選び抜いたエッセ…