新選組! #35

今回は八木邸からお引っ越しするお話。これまで八木邸は、右も左も分からぬ勇たちが、京の地での暮らしのマナーや常識を教えられた場所として描かれていて、隊士たちの思い入れも深い場所です。
はじめのうちは得体の知れない浪士の集まりを忌み嫌っていた八木家の人々でしたが、浪士組から新選組となり功績を重ねるにつれ理解を示し、やがて親身に接してくれるようになっていました。人と人とのつながりは一朝一夕に結ばれるものではないのだと改めて思い知らされます。
お話のあちらこちらに桜が散り、別れの風景を演出していました。総司とひでの切ない別れの側でも、桜は静かに散っていました。