クイズ!ヘキサゴン

司会はロンドンブーツ1号2号
といっても、司会は淳だけで、亮はパネラーの一人として参加。で、淳のサポートに三宅アナがついていました。さすがに人の番組に急に放り込まれたので、今日のうちは三宅さんが必要でした。とりわけ今回SAVEを使う人も多かったし。(三宅アナの、ほとんどカメラに写らず、必要なこと以外決して口にしない黒子っぷりは、これはこれでお見事でした)
序盤、慣れない段取りに戸惑う様子の淳でしたが、石田純一、川島なおみ、デヴィ夫人出川哲郎だいたひかる、とアクの強いパネラー陣だったこともあり、徐々に自分のペースで回すようになると、ルールに混乱することも無く、途中ミリオネアをパロって亮の奥さんにテレフォンするくだりもこなし、最後は三宅さんのサポートもほとんど必要ないくらいきっちりと進行していました。急な代理でも、苦も無く番組を成立させるあたり、さすがです。
しかし、紳助にあって淳には無いものがありました。それは、司会者なのに発する個人的な意見。
いや、本当は司会者はパネラーに次の行動を促してその場をとり仕切るのがお仕事であって、私的な意見を述べてはいけない立場なので、淳が務めた「司会者」は正しい姿なんです。でも、紳助の代理となると、話はちょっと違ってくる。

「あいつ、悪い女やで。絶対知らんはずや。騙されたらあきませんよ」
「えぇ?SAVEでいいんですか。もうバツ2つついてるのに」

意思決定に横槍を入れる、絶妙なさじ加減の紳助節。残念ながら淳は「さあ、決めてください」だけでした。厳しいようですが、これなら三宅さんで充分なんです。
自分が思っていることは面白おかしく伝える、それでいて、パネラー同士の駆け引きに悪影響を及ぼすわけでもない。そして、誰をえこひいきするわけでもない(逆にたまにひいきする)。変幻自在。こんな器用なこと、簡単に真似できないですよね。
私はロンブーが好きでも嫌いでもありません。でも、淳のイジリの面白味は理解しているつもりです。淳は勘の良い芸人さんなので、このお仕事を毎週続けていれば、きっとすぐに自分のイジリ芸を出すようになるとは思うんです。でも、それは紳助のそれとは一致しないんです。
ジグソーパズルのピースが抜け落ちたとき、他のどんな似たようなピースでもぴったりとハマらないように、紳助の抜けた穴は紳助でしか埋めることはできないのだと思うのです。どうしても代わりのピースをハメたければ、周りのピースの形をその新しいピースの形に合わせてやるしかない。つまり、それまで作ってきた番組自体の方向性を変えて、別の面白味をまた一から作らなければいけないのだと思うのです。淳でいくのなら、ロンブー風味の、人を落とし入れることにフォーカスをあてた番組にするくらいの覚悟が必要なんです、きっと。慣れている三宅さんを使わず、淳にギャラの分だけ働かせるとなると、そうならざるを得ないと思います。「ヘキサゴン!」がいずれ「ブラックメール送信!」みたいに聞こえるようになってしまうのでしょうね。
ちなみに、今回のゲームで優勝したのは亮でした。淳が司会なのに優勝が亮って。二人とも今ひとつ空気を読めずに終えた第一戦でした。
次回はダウンタウン。こちらは一発で自分たちの雰囲気に変えられる腕があるので、いきなり浜ちゃん節でぐいぐい行きそうです。三宅さんとも仲良いし。ということは、きっとジャンクスポーツっぽくなるんだろうな。