ミスキャストシアター

フジテレビ深夜の企画枠。(http://www.fujitv.co.jp/b_hp/0107miss/index.html

癒し系のイメージの女優に悪女役をやらせ、悪女イメージの女優にキャピキャピ可愛い系の役をやらせるという「ミスキャスト」に対し、女優は、新境地を見出しこれまでやったことのない役をやり遂げてしまうのか、あるいは「似合わない」の一言で終わってしまうのか。それをミニドラマを通じて検証してみるという企画。前者の癒し系には優香が、後者の悪女には小沢真珠が選ばれ、それぞれ部長の愛人役とキャピキャピ奥様役を演じることとなった。
結果、それぞれに感想をつけると、優香は目線をやや伏目がちにすることだけで悪女(愛人)の顔を作り、後は台詞の通りに言葉を進めていただけだったように見えたが、たったそれだけで、いつもの彼女とは別の役を演じきっていた。どこかで見たことあるような気がするのだけど、世にも奇妙な物語あたりで同じような役をやっているんじゃないかなあ。
一方の小沢は、突飛なキャピキャピキャラに負けそうになりながらも健闘していた。語尾には「ニャン」をつけ、ごほうびにチューを求める、こてこてのラブラブ夫婦の設定。これは台本がやり過ぎな感があったので、サムくても小沢のせいではなかろう。しかし、小沢は全ての場面において、顔がきつかったように思える。喜んでいる顔にクマが見えたり、プーと膨れて怒るシーンでは何度もNGを出した挙げ句上手く表現できていなかった。ので、もし勝敗をつけるなら優香の勝ち。
でもまあ、深夜の企画物だから、予算も限りがあり、メイクや衣装に気をつけたりシナリオを練ったりといった細かい配慮が欠けていたのかなあとも思う。上で自分は勝敗をつけてしまったが、本来は女優がそれぞれ普段やらないキャラクターをどこまで演じきれるかが番組のテーマなので、もう少し細かいところに気をつけてあげて、次回が見てみたい。