優しい時間 #1

ドラマ全体にゆっくりとした時間が流れていました。
ゆっくりと感じられたのは、台詞と台詞の間に大きく間を開ける脚本と演出のなせる技なのでしょうか。それとも富良野の珈琲屋さんで日々を過ごす人々がもたらす空気に同調してしまうからでしょうか。どちらにしても、温かく幸せな時間をもらったように思います。
出てくる人たちはみんながみんな幸せなわけではなく、生活の苦労や悲しい思い出を抱えてはいるのだけど、それでも温かさや幸せがほんわかとした空気のように漂ってきます。それは、みんなその人なりに苦労や悲しみに折り合いをつけて日々を過ごしている様子が見て取れたからなのかなと思いました。
亡くなった奥さんと自分の思いの中で会話をするシーンは、童話のような素敵なファンタジー。ほろりとしました。