救命病棟24時 #3

最も混乱を来たす「最初の48時間」を通過し、ようやく長い夜が明けたといったところでしょうか。
どこかの掲示板で「救命病棟twentyfour」と書かれいるのを見かけました。この3話目までの混乱ぶりは、事故の様子が正に「リアルタイムに進行」していて、本家「24」と同様目の離せない釘付けな展開で、確かに言い得て妙だなあと、不謹慎にも感心してしまいました。
しかしこの二つには根本的な違いがあって、あちらの「24」が勧善懲悪であるのに対し、こちらはその場にいる全ての人が被災者。だから話がより重いのです。憎まれ役の仲村トオルがエゴをむき出しにする姿や、医局長が心拍停止した患者を早々に諦める場面なんかは、悪い者なんか誰もいないのに災害によってもたらされた悲しいシーンでした。
物語は、ヘリが無事に到着しヤジさんが意識を取り戻しMEGUMIが戻ってきて、さわやかな朝をむかえることでよどんだ空気から開放されますが、本当ならばその裏でいくつものそんな悲しいシーンがあるのだろうなあと思うと、改めて震災の恐ろしさを感じます。