情熱大陸

今年のはじめに放送された、荒川静香の回。未視聴のまま残っていたので、世界選手権で盛り上がるこの機会を待って見ました。
テーマは「Mission」(使命)。2004年に世界選手権で優勝を果たしたフィギュアスケートの女王は、優勝に満足し円満引退を考えていたが、世間はそれを許さず、目には見えない重圧がまるで彼女に課せられた使命となって、彼女にオリンピックでの活躍を期待する。その葛藤とどのように向き合いどのようにグランプリファイナルを迎えたのか。そんな、女王の座に君臨してしまった者の使命が今回のテーマだった。
23歳の荒川は女王になるまで順調な道を辿ってきたわけではない。長野五輪にわずか16歳で出場するが、翌ソルトレイク五輪では出場を果たせず。理由は長野で出場できたことに満足してしまったから。しかし、そんな彼女もスケートが好きだという気持ちがスケートを続けさせ、昨年世界の女王の座に輝く。ここでまた満足をしてしまった彼女は後ろ向きな気持ちと葛藤しながらも昨年暮れのグランプリ戦に臨んでいた。
終始うつむき加減の女王の姿がとても印象的でした。本当はただの一人のスケートが好きな女の子。しかし女王という喜びを手にしてしまったがために、そこで満足をしても、怪我をしても、次の試合には出なければいけない。それが彼女の使命だと番組は語っていました。
グランプリファイナルの結果は残念ながら2位に終わりますが、女王としての使命を果たし終えた彼女は晴れやかに試合場を去り、また翌年の元旦には自分の大好きなスケートリンクに戻るのでした。
今回の世界選手権、ショートプログラム6位スタートと振るわない荒川選手。今回の優勝は厳しそうですが、ここで女王の重荷を降ろすことで、また新たにトリノで輝くためのステップとなれば良いなと思いました。今日は夕方から出かけるので、最終的な順位を見ずにこのタイミングでup。