3年B組金八先生 最終回

ドラッグは最後まで許されませんでした。
今回のシリーズは、ひたすらドラッグという悪と戦う姿が描かれた暗いお話でした。もっと言えば、今シリーズは金八という舞台を借りたドラッグ撲滅運動であったようにも思います。
そのために、しゅうを保護監察処分とするために3Bがみんなで署名活動を行うのだけれども、結果は実らず、少年院行きの審判が下されました。しゅうが戻り、みんなで卒業し、みんなでソーラン節を踊ってしゃんしゃんという予定調和のパターンとはせず、ドラッグに手を出したものは決して許されないのであるという信念のようなものを感じさせる最後でした。
ドラッグの横行を私個人的に身近に感じることはないのだけど、犯罪が低年齢化していることは普段の報道からも感じられるし、ドラッグが彼らにより近い場所でやり取りされているであろうことも想像できます。それは子供の責任ではなくて、社会全体の問題。だから、金10という大人の目に触れやすい時間帯で、それを阻む体制作りの大切さを訴えたのは意義深いことだったのではないでしょうか。
いつもの金八の、感動の卒業とか物語の結実とかではなく、そういった何か考えさせるものを残して、今回の金八は幕となりました。