スタメン

この秋からの新番組。その週の話題の中心人物にスポットをあてて映像にまとめ、出演者同士でその話題について、ざっくばらんに議論をするというもの。
出演者には必ず女性タレントがブッキングされています。取り扱う話に、政治や経済の難しい話題も多く、そこに女性タレントがいるのがなんとなく不自然で、話にも入りづらそうで可哀想だと思っていたのですが、今日見ていたら存在意義がちょっと分かったような気がしました。
視聴者の代弁者なんですね。
例えば、今週出演したのは吹石一恵だったのですが、日本が抱えている債務についての話題になり、現在日本は800兆円の債務があることを強調していました。800兆円ともなるとピンとこないので分かりやすくなるように、年収440万円の人が年に800万円使い、かつ8000万円の借金を抱えているという例をあげていました。普通の番組だったら、そこで終わりだと思うんです。しかしもう一歩続きがありました。
すかさず吹石一恵が、「その借金は誰から借りているんですか?」と率直な疑問を投げかけたのです。
もちろん国債を発行するなどしてまかなっているので、他の出演者から「国民だよ」と返事が返ってくるのですが、そういった当たり前なことを改めて確認するために、とりわけ視聴者に確認してもらうために、わざと評論家だけでなく出演者にバリエーションを持たせているのだなと思いました。
ちなみに、今週は吹石一恵で、先週は田丸麻紀でした。この辺のおとなしめなキャラクターをチョイスしているところも、一般人の感覚で話を切り出してくれるので尚更効果的だと感じました。
日曜の晩に流す放送なので、難しい話については深く掘り下げるよりは、ぼんやりと見ていられるくらいのほうが良いでしょうから、このような番組作りは評価に値すると思います。