光とともに

お手伝いができるようになった光君は、先生に付き添ってもらえば、お手伝いでかせいだお小遣いで、自分の好きなお菓子を買いに行けるようになりました。言葉を発することができない琴美ちゃんですが、テープレコーダーを使えば、「父ちゃん、大好き」と伝えられるようになりました。確かに、一生誰かの手を借りながら生きることになるのかもしれません。でも、彼らを支える周りの環境があれば、彼らはきっと幸せにすごすことが出来るのです。
光君のお母さんは、息子が初任給でフルコースごちそうしてくれるのも、100円でもいいから働いてお金をかせげるようになるのも、幸せの大きさに変わりはないことを知っているし、琴美ちゃんのお父さんは、娘とバージンロードを歩くのも、大好きと言ってもらえるのも、幸せの大きさに変わりはないことを知りました。
社会の中で、誰の手助けも無く生きている人なんていないと思います。自分のほんの少しの手助けが、その人やその周りの人に大きな幸せをもたらすのかもしれません。