ラストプレゼント #1

「Tears Wednesday」の路線がそのまま続いていることが、まずうれしい。
このドラマは、主人公が余命3ヶ月の宣告を受けることをきっかけとして展開していく物語ですが、そんな悲しい運命を背負わなくても、離婚した夫婦とその子供を追うお話として、十分成り立っています。それくらい良い出来。もちろん、余命3ヶ月の宣告がなければ、娘に会おうという展開にはならなかったので、その悲しい運命は必要なのですが。
娘役の福田麻由子は、クオークのCMで友達がいない隣の席の女の子を演じている子。離婚した家庭に育った悲しい境遇の子供役もきっちりと演じていていました。これから、彼女と主人公明日香との関係が描かれていくのですね。楽しみです。
ただ惜しむらくは、天海祐希というと前クールとても楽しみに見ていた「離婚弁護士」の印象が強くて、しかも今回も建築士としてばりばりと活躍している姿を見せているので、そうすると、彼女自身で難問を解決できるのではないかと思ってしまいます。でも本当は、苦労して産んだ我が子が泣き止まず、育児ノイローゼで悩み、それが元で離婚してしまったという弱い一面を持っているのですよね。
これから、そんな彼女の弱さが描かれていくのだと思います。期待。