世界の中心で、愛をさけぶ 特別版

ほぼ全編、谷田部先生のモノローグによる総集編でしたが、最後に、サクは実は高校卒業式を欠席していて、いまようやく矢田部先生からサクに卒業証書を渡すことができたというオリジナルストーリーが隠れていました。

矢田部先生は原作にはないオリジナルキャラクターだけれども、サクとアキの心からの理解者でした。原作がひたすら二人だけの愛の姿を描き続けたのに対し、ドラマではサクやアキのことを心から大切に思っている沢山の人たちが登場します。そんな人々の中で矢田部先生は、二人の欠かせられない恩師。
生前のアキは、矢田部先生に対して「私、何のために死ぬんでしょうか?」と聞いて、その質問に先生は「それは、残された人、一人一人が決めることなんじゃないかな、その生き様を見て。」と答えます。この答えによりアキは決意を固め、サクは覚悟を決めるのでした。

それから17年後、骨を校庭に撒き、自分の中できっかけをつかみ、17年を終えようとしています。その姿を見た矢田部先生からの卒業証書は、そうやって頑張ってきた17年を表彰するものであり、新しい世界をスタートさせるための先生なりのエールだと思いました。