白い巨塔〜最終章・無念〜

再放送なのに、とても高いクオリティーを保っていました。
後半のほぼ1クール分を2時間半ドラマにぎゅっと圧縮された形だったわけですが、当時おなじみだった「っと、ここで終わるのかよー」な箇所をすべてするりと通して、余分なところを取り除いて見てみると、これはこれでまた別の良作として改めて楽しむことができ、驚かされます。連ドラが長時間ドラマにきれいに生まれ変わっていました。
逆に考えると、「北の国から」やこの前の「Dr.コトー診療所」や「海峡を渡るバイオリン」のような、丁寧に作られている長時間ドラマは、編集したシーンを切らずに生かすと1クールの連ドラとして充分に楽しめる作品なのではないかと思いました。もちろん、一話毎に山場を作ってやったり、一時間ずつに輪切りにしてやったりといった制約が入ってくるので、そう簡単なものではないのでしょうけれども。
ともあれ、フジの連ドラの不振を感じていたけど、まだまだ余力があるのじゃないかなとちょっとほっとしたり。個人的には、来春から始まる「優しい時間」に、そんな"余力"が発揮されることを期待しています。→http://www.sanspo.com/geino/top/gt200410/gt2004101408.html