救命病棟24時 #4

今回は、重労働の後におとずれる疲労感とイライラ感との戦いの話。
看護士の一人が忙しさの果てにイライラを募らせ言いました「私たちだって被災者なんですから」。自分や家族のことを二の次に多忙な時間を過ごさなければいけない彼らは、正に重度の被災者に間違いありません。冷静でいられることのほうが稀有なこと。
イライラはつのり、判断力は鈍り、もう限界まで来てしまっているけれども、それでも頑張る医局長。集中力を欠き、ミスをしたり、自分の仕事を人任せにしようとしたり人の仕事を責めようとする看護士たち。決して誰も彼らを責めることなんてできるはずがありません。そんな中だからこそ、「冷静になれ」と言った進藤とその後彼が伝えた楓の頑張りは、彼らが失っていた見えない何かを取り戻すにとても大きなやり取りでした。
平静を取り戻し睡眠をとることにした医局長。イライラを幾分か解放させた看護士たち。ろくな食料も無く不眠不休でまだまだ過酷な時間が続きます。しかし、彼らの目指すべき「一枚岩」に一歩近づいたように見えました。
医局長の姿を見て「かっこいい」と言った和也。勉強をおろそかにして日々をつまらながっていた医大生の彼ですが、案外将来いい医者になるんじゃないかな。彼にとってここでの経験がとても大きなものになるのではないかと思うのです。