電車男

毎週かかさず見てました。最終回を迎えてしまって、スレ住人たちが電車男に別れを告げる場面のように寂しい気持ちです。
一年半前に、原作(まとめサイトhttp://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/trainman.html)で感動して、映画やドラマになったら面白いだろうなあと思っていたのですが、まさか本当に実現するとは思いませんでした。正に「このスレまじで魔力ありすぎ…」。
TV版の電車男は、コメディであり、ラブストーリーであり、ファンタジーでした。滑稽なキャラクターや細かい作り込みで笑いをとり、エルメスの心情を描くことで恋愛的側面を見せ、最後に電車男エルメスがスレの住人に見送られながら汽車に乗って旅に出るという素敵なシーンも見せてくれました。
原作は、1年半前に初めて見て、ドラマが始まるときに再度読み直しました。ストーリー展開はだいぶ異なり、家族や友人といった設定もだいぶ付け加えられていましたが(この辺は連ドラだから仕方ない。セカチューもそうだった)、エルメスの名言の数々や電車男の「こんなところです( ´ー`)」や住人の発言など上手く原作から抽出されていて、よく出来ているなあと感心しました。
そして、内容の根幹となるラブストーリーの部分ですが、主人公の心がぐらついてあちこちに思い巡らせるというよりは、やはり一途に思いを寄せる姿を描くほうが、見ていて気持ちが伝わってきてグッとくるものがあるのだなあと、ドラマの在り方を再確認しました。

ところで、ヲタが令嬢とカップルになるという奇跡の話を見ていて、ふと既視感をおぼえたのですが、それは何かと記憶を辿ると「101回目のプロポーズ」でした。かの名作の中で、しがない中年男・武田鉄矢は、恋人を失ったことを引きずっている美しい女性・浅野温子に真っ直ぐな愛情を注ぎ、不器用で上手くいかず戸惑いながらも最後は二人結ばれます。電車男の場合は、スレ住人という強烈なサポーターに助けられながら結ばれるという点で違いますが、真っ直ぐに思う気持ちにより奇跡のような恋が成就する点においてはそっくりだと思いました。